肌色

病気にかかると世界が狭くなる

大切な人の優しさに触れると

世界は瞬く間に明るくなる

 

私には大切な恋人も友達もいる

会うと必ず笑う

会うと必ずふざける

会うと必ず腕を組む

会うと必ず感謝する

 

早く会いたい、あなたにきみに

自分で世界を押し広げたい

 

3月、就職活動解禁

どれだけの若者が傷つき、自己否定するのか

社会の言葉は棘だ、槍だ

だから私たちは、

モビルスーツを着て「誰にも負けない」と

コックピットに自分を乗せて闘う

 

彼ら彼女らは自分で世界を押し広げる

 

 

そんな季節になった、3月

 

春夏秋冬

人の心に春夏秋冬はない。

 

私たちはいつも周りのものに与えられて

それを得て

春夏秋冬を感じている。

 

自然は春夏秋冬を表現していて

太陽も昔理科で習ったように日の角度で

春夏秋冬を表現していて

洋服も春夏秋冬に応じて変わっている

 

だからこそ、季節は儚い。

 

そして

人はそれを感じ取っているだけであって

人の心は月日が経っても

大して変わることはない、本来は。

 

だがしかし、そんなのはつまらないのだ。

 

人には季節だけじゃなく、仕事や娯楽など

小さい世界で揉まれている。

だからおもしろいのだよ。

 

人が生きるということは、不思議な現象。

 

私が今好きな音楽を聴きながら

「太陽が左から差してきて

右に雲が大きく浮かんでいる。

この木は少し前まで赤みがかってたのに、

今は枯れている。」

なんて思ってることすらも刹那のことで、

数分経てば、なんてことない日々なのだ。

 

何が言いたいかなんてたいしてない。

ただのメモだよ。

 

でも一つだけ言える

私は季節が変わっても、

私であることに変わりはないのだ。

 

さて、このへんで。

 

 

あれ、見えた?

私の過去も、私の本当も、

見えた?

 

見えたら、そっとすくって

 

そんな気持ちは、夜風に吹かれて

またどこかへ飛んでゆく

 

本当は誰かを助けたい 励ましたい 愛したい

それはうそで

自分を助けたい 励ましたい 愛したい

 

そんな自己愛リズムの人生こそ私なの

 

あれ、見えちゃった?

 

だめなことも考えちゃうよ

私よりも私を知って、分析して、

難しい顔しながら、結果報告して

 

そしたら私は今以上にあなたを愛してあげる、たぶんね

 

でもね、

遠い未来の話はもうやめて

怖くて震えちゃうから

 

いまのきみでいいの

 

その言葉って誰に向けてなんだろう

 

まだわからず、見えない

 

わからなくていいよね

だって未来なんてないから

未来なんて、いまの積み重ねだから

 

 

目と目で握手しようよ

 

金魚

夜の空は雲が見えた。

星と雲を交互に見ると、

何故か昼間の青空を思い出す。

 

肌寒く、体で冬を感じる季節に

何故わたしは、夏が思い浮かぶ曲を聴きながら頭を振って夜道を歩いてるのだろうか。

 

一年前に少し嫌いな曲が

今では好きな曲。

 

一年前に大好きだった人が

今はいない。

 

人生は山あり谷ありというが、

わたしにとって人生はなんと言い表せるのだろうか。

 

ああ、まるで金魚鉢のなかにいるようだ。

わたしは金魚の1匹に過ぎない。

 

わたしを掬おうとしている人間から

逃げて逃げて、また逃げて、

運命なんていう修飾がされた人間に出会うんだろう。

 

それがいつかはわからない。

わからないから生きている。

 

そういうものが人生なのかもしれないね。

 

いつもの道をコツコツと鳴らしながら、

大袈裟に踊るように歩くの。おやすみ。

 

kirakira

今日は月が綺麗だった。

いいや、月が明るく光っていた。

ただそれだけの事実。

 

その事実で、君を懐かしく思う。

 

「今日の月綺麗ね」

「気にしたことなかったよ」

「ちゃんと見て」

「見たよ」

「綺麗でしょ?」

「綺麗だね」

 

ちゃんと見て 綺麗でしょ?

 

私のことも ね

 

居酒屋では年齢確認もされずにお酒を頼めるようになった今

少しぐらい甘えさせてほしい

少しぐらい子ども騙しで引っ掛けてほしい

少しぐらい弱いとこ見せてほしい

 

愛って粘土だと思うの

人によって形が変わる

年齢によって形が変わる

 

自由自在に

 

愛だって自由なら

私も自由になっていいじゃない!

 

毒を酵素に捉えて発酵させて膨張して

もっともっと大きい私にならなきゃ

 

もっともっときらきらしていたい

もっともっとわくわくしていたい

 

私はそんな私が好き

 

 そんな私を好きでいてね

よろしく

 

 

初心(うぶ)

 

テレビの音がうるさくて

部屋の明かりが眩しくて

ひとりきりが寂しくて

 

気づけばもう夏が来ていた

 

君のいない一週間はとても長い

君に聞いてほしいことはないのに

話したいことは山ほどある

 

私の口に残る癖 君の名前を呼ぶ癖

治らない 治せない

 

君を抱きしめたときの汗と洗剤の香り

顔を胸で圧迫される苦しさ

 

北海道で歩き回ったあの日

雨の中肉まんを分け合ったあの日

カラオケボックスでともに熱唱した日

ラブホテルで笑い合ったあの日

 

未練がましい女 病気ね

 

飽きる味 政治活動 販売員

キャッチ パリピ 電車の老人

近所のおばさん サラリーマン

 

社会なんてせいぜいこんなもの

流れ流されて もうここまで

 

アルコールでも体に入れてほろよいに

思い出しては会いたくなる気持ちに

甘いカルピスで自分を甘やかす

 

今年の夏

 

 

ものさし

 

 

豆電球だけが灯る部屋で、

私は冷凍マンゴーを食べる。

 

もの寂しいから爆音で音楽を聴いたよ。

 

爆音だから、父のいる部屋にまで

聞こえてしまうかもと不安だった。

 

でも何でも良かったんだよ。

ここだけは自分の居ていい場所さ。

 

そう思って爆音で流したんだ。

YouTubeに上げられている

踊ってばかりの国「それで幸せ」のライブ映像を聴いたのさ。

あまりにもその映像は眩しくて

私は携帯を伏せた。

 

音だけでわかるんだ。

見なくてもわかるよ。

 

見なくたって言葉も音もわかった。

 

この薄暗い部屋だったら、

私は君を見つけられる。

 

どこにいるのかも探せるよ。

 

この部屋だけが夜を孤独を感じられる場所。

 

きっと君が私に会っても、

「もう寝てしまうの?」と聞くだろうか。

 

私そんなことよりも、

「僕が見えるかい?」と囁いてほしいよ。

 

私は迷わず「見えないよ」と言って

君にキスをするから。

 

 

溶けかけのマンゴーは甘いが、

一つか二つ、酸っぱいものがある。

 

君と一緒に食べたのなら、

どういうんだろう。

 

君に会わないと何もわからないや。

 

 

ー長い遠い近い短いそんな命と愛