「傘の中に2人一緒に入ろうね」

 

雨は冷たくて、鬱陶しくて厄介。

だけど、音はシトシトと心を慰めてくれる。

あなたの側で、この音を聞くことができたら、

私は冷たくて厄介なものから守られている証拠。

 

別々の傘をさして、出会って

どっちの傘に入るか、なんだか結婚みたいだ。

どちらの道に進むのか、別々の傘を持って

お互いの顔を覗き合うのは違うのか。

多分それは、恋なんだろうと。

見たくないものは傘でそっと顔を隠す。

顔を隠さずに、君と向き合いたいと互いに思った時、

君と一緒にいたいと思った時

あの音をあなたと聞けるようになるのかな。

 

そんな風になりたいと思いながら

降り続ける雨を眺めて、会いたいと恋い焦がれる。

傘の中で、2人一緒に見つめ合う。

まるでクラッシックが流れているかのような

空間であなたと歩いていたい。

 

この傘からどちらも飛び出さないように、

手を繋いだり、肩を組んだり、

時には抱きしめ合ったりして、

あの音を心ゆくまで2人で聞こうね。

 

そんな傘みたいな生活を、愛と呼びたい。

完璧

完璧って皮肉な言葉。

完璧があるから、間違いを恐れる。

 

邦画を観ると苦しくなる。

日常が時に映画の中に入った感覚に陥る。

音楽を耳に垂れ流すことで、見えるものも

見えないようにしてる。

そんな日常、映画みたいだった。

 

フィルムに焼き付けるには勿体ない。

平凡が一番汚れていて、一番虚しい。

現実逃避させてほしくて、映画を観てるのに。

だから、わたし、さいきん、

洋画を観るようにしている。

ありえない状況、目に見える愛情表現。

わかりやすい愛の方が素直になれる。

苦しくならない、理想に変わる。

 

目の前に見えているのもさえも

疑う。私の目が私の目ではないように。

私はいつまでも浮遊している。

本当の反対は嘘。でも、本当の反対も本当。

それは嘘も本当も似たり寄ったりだから。

 

悲しいことも嬉しいことも

全部自分の中に入ってきて

私を私じゃなくするのが、なんか気だるい。

 

占いの言葉で励まされるほど

落ちた女に期待なんてしないでほしい。

それはみんな同じ。みんな同じだった。

私だけじゃなかった。みんな言わないだけで。

本当を隠すのが上手だね。

 

美味しいものを君と食べて、

意味わかんない置物の真似をして

ふざけ合って、手を重ね合わせて

私のこと守りたいって思えばいいのに。

 

少し早めの五月病になってしまえ。

新幹線

何人組ものカップルが新幹線のホームでわかれるところを見た。別れは悲しいけど、私から見たら美しいと思った。出発してしまう最後まで手を振り続ける。何も話さない。ただ見つめ合って、手を惜しみなく振る。愛ってこういうことなのかなってわかったような気がした。人と人が繋がる気持ちは目に見えないからわからない。疑ってしまう。だけど、別れを大切に丁寧にできる人はきっと優しいような気がする。

出会いと別れ、良くも悪くも覚えてる。体の中にいくつもの思い出、汚れとしてこびり付く。

 

平和な令和が来るかどうかもわからないのに、みんな喜んでる。みんな知ったかぶって万葉集を話す、読む。本質本質本質、何処にもない。

元号は流行りじゃない。ブームじゃない。それでも希望を持ってみんなが新しくなるならそれでいいんだ。それでいいのかな。疑う癖はみんなに嫌われちゃうかな。盛大にバカでいたい。バカだとわかっているバカでいたい。無意識なバカほど愚かなものはないと見下しているから。そうしないと、きっと躓いて社会の沼落ちてしまうから。人と人が絡み合うようなそんな沼に。いつのまにか、自分が自分じゃなくなるんだ。人が自分の中にのめり込んでしまって、1年前の自分が自分じゃなくて、今の自分が今じゃないみたいに、どんどん嫌いになっていく。なんで、なんで人は恋焦がれるのかどうしてこんなに苦しいのかもわからない。もう全部どうでもいい。否定が自己肯定。あれもう何言おうとしたっけ。大事な気持ちも、どうでもいい。大事なものなんて結局。こんな諦めがダサいんだよ、そんなことも知らないバカが自分のことバカだと思ってないバカなんだよな。

そんなことも誰かのブログ見なきゃわかんない。誰かに言われないとわからないくらい自分でキャパオーバー。毎日目まぐるしく、芸能ニュースやSNSで首を絞める。苦しい、だけどこうしなきゃ生きてることがわかんない。一回自分を殺した人間は自分のキャパオーバーさえもわからないまま限界突破する。そんな人間に凡人が敵うわけないんだよ。ムカつくなら、心を殺してみてごらん。何も切れない何も捨てられない、そんな子どもには発言の権利すら守られない。生きるって戦うだよ。戦うことから逃げて、誰かに頼ってばかりで悔しい気持ちももうないのか。考えるのやめよ。もうやめよう。

生きるのって幸せなこと。そうやってみんな言ってる、先生も言ってた。だから、だから、期待したんだよ。

 

私は何も悪くないの。周りが全部悪い。

 

 

 

手のひら

悲しみを濁さなきゃ流さなきゃ逃がさなきゃ。悲しみを皺寄せすることで、心の余裕を取り持つ。そんなのは付け焼き刃。生活自体が付け焼き刃だと感じた。明日を生きるために、何が必要で何をしなければならなくて。遠い未来を考えてみたい。でも今明日明後日の手元しか見てない道の先が遠い未来で。地続きという夢のないリアルが突きつけられる。私はどこで立ち止まっているのか、どこへ目線を落として生活しているのか、それすらも濁して。

少し上を向いたら色が混ざったあの空が見えて、それは混ざっているのに濁りのない素直な顔をしていた。でも、本当に素直なのかも疑う。疑って疑って、そんな自分も疑って。褒めてくれる人もきっと真実は濁っていて、みんなで遠い何かを隠して笑っている。真実って、きっとどこにもなくて、だからこそあのアニメは腑に落ちる。そんなふうに当たり前で平凡な日常を疑って濁していくと意味を求めるようになってしまった。本当に大好きなものだけに力を注ぎたくなった。でも濁す癖がついてしまって、その好きなことに対しても斜めに見てる。クソダサえ感性なんてゴミ箱にぶち投げて、もう一回あの空を見た時に感じた気持ちを蘇らせたい。

たらればばかりで、自分を責めても

みんなもたらればで

成功者は自分は成功したと思ってなくて

まだまだいける楽しいって思っていて

とっても貪欲。図々しい。

だからこそ、私も貪欲に図々しく、

好きなものは手に入れて、懲りるまで

人生を貪り続ける。

それぐらいしなきゃ、悲しみは白にならない。

 

桜は白いのに、眼に映る桜はピンク

それくらい人の目は信用しちゃいけないの

鱈腹

東京に晴れも雨も関係なかった

 

晴れているから

雨が降っているから

そんなこと関係ない

 

関係なしに時間が進んでいる場所だった

 

東京駅はビルでいっぱいだったけど、

それよりも東京駅からまっすぐに広がる道路の先は

空がひらけていて、ビル1つなかったことに

感動した

ここは非日常が続いているから

ちょっとした日常を幸せに感じさせてくれる

すこし嬉しく感じた

みんなは感じているのかな

もしかしたら私だけかもしれない

都会を独占しているようで、にやけるね

 

あなたと一緒だったら、どこへ行っていたのかな

そこの君は退屈な彼女をどこへ連れていく?

ああだこうだと携帯を見合って、少し喧嘩して、決まったあの場所は

今でも人がいっぱい

あなたがいてもいなくても変わらないような場所

それはあなたにとっても同じなの

でもね、あの時見た景色はもう2度とない

センチメンタルな思い出がささくれみたいに

気になるの

 

目まぐるしく移動する中で

私の現実はどれかわからなくなって

1人になりたいわけじゃない

暇を作りたいわけじゃない

大事な人たちとハグしたい

そうしたら、きっと時間がまた流れる

根拠なんていらない

目の前にある情熱と愛情をぜんしんで感じたいよ

 

 

無題

誰にも会いたくないと思って、家を出た。そういう時の方がいいことがある気がする。誰かに良く思われたくて出掛けた方が、何かと災難に遭う。

みんなの時間の流れを知りたい。電車に乗ってる時間、たった30分でも朝から夜くらい長く感じる。これは少し大袈裟かも。でも、それくらい退屈で、電車の窓に映る自分の顔を見ちゃったり目の前の人の携帯画面見えちゃったり嫌だなあ。見たくないのに。こんなにぶすっとした自分の顔も、携帯に映る文面も。誰にも会いたくないのに、強制的に自分の余裕のなさを知らされる。

あーあ、退屈なだけなのに。

 

カレーパンの匂いを漂わせて、電車に乗る。

迷惑きわまりないけど、なんだかわからない。カレーパンが無性に食べたくて買ったんじゃない。今日までの自分が食べてみたいと思っていたから買った。

それだけだから、責めないで。

 

大学の建物を見て、自分の身分を自覚する。

風、強いな。そんなこともきっとここに来なかったらわからなかったんだ。君と会った、これもここに来なかったら笑えてなかった。

なんか面白そうなことも知り得なかった。

私は私であるけど、時間の流れが私を左右しているようで、なんだか危ない気持ちになる。

私が思っているより、時間というものは歪な形をして、運命というものは稀に起こらないと意味がないのかもしれない。だから、あなたと会えないのはきっとそういうことか。

稀だから、感動してしまう。稀だから愛しい気持ちが増すのかもね。でも予告してほしい。じゃないと、悲しみがこのまま自分の中に溶け込んで「普通」になってしまうから。そんな「普通」要らない。あなたと「普通」になりたい、ただその願いを稀に起こる運命という言葉で紛らわさないでほしい。

運命なんていらないから「普通」を頂戴。

図々しさから始まる、何かがあって、でもそれはそのことも気にしないような人が始めているのかもしれない。気にしがちな私はまだ内気で、待っている、図々しくなれない、そんな自分をどうにかしてほしいと、

また何かに刺激をもらい狼狽える。

 

このブログを書くようになってから、ファンができた。そのことによって、私は直感で書くことに少し臆病になった。

私の直感が、彼ら彼女らに残るのかわからなくて。

もう35個もブログがあった。おかしいな。

もっと少ないはずなのに、内容かな。でもその時の私を解放させていたのは確かだ。

いっそこのこと、私のことを何も知らない人にも読まれたいと思うようになった。

でもそんなこと、どうでもいい。

言葉というもの。そのものを大切にしている人に読んでもらえたらきっと私の言葉たちは、羅列された文字ではなくて、言葉として届くから。

こんな風に、カレーパンが匂うみたいに

臭いことをいつまでも頭に漂わせていたい。

 

キャラメル

口の中でスルスルととろけてしまった

この感情もスッとお腹に落ちていく

 

あなたは悲しい時、思い出に残るくらい美味しいものを食べなさいと言ったけど、

私はあなたと美味しいものを食べたい

 

そうしたなら、きっとどんなことも

とろけて消えてしまうだろう

 

今日は空がひらけている

青くなくて、少し白んでる

新しい風が吹くということは

こういうことかと思わせる

 

あなたから心配されたいと思っていたけど

なんだかそれはあまり優越感に浸れなかったみたいだ

 

あなたと何かを共有できるほうが

私にとっては幸福だった

 

今日も見慣れた街並みは続いて

少し離れた土地に私は踏み入れる

 

君は私を赤信号なのに引き止められなかったと

1人で嘆いているが、

きっと君が赤信号を渡っていたんだよ

混み合う道路、混み合う愛情なら

私は危ないと思ってきっと行かないよ

だけどね、閑散としている道路、無関心なら

私はスルスルと抜けて行ってしまう

 

そう、君が好きになった女はこんな女

君通りの展開はできないよ

バカじゃなくてごめんなさい

つまらない女なら他に探して

 

私は自分という存在を生活を感情を

楽しみたい、つまらないのは飽きるのよ

 

春を感じる私と冬のままの君

そういうことだったのね