金魚
夜の空は雲が見えた。
星と雲を交互に見ると、
何故か昼間の青空を思い出す。
肌寒く、体で冬を感じる季節に
何故わたしは、夏が思い浮かぶ曲を聴きながら頭を振って夜道を歩いてるのだろうか。
一年前に少し嫌いな曲が
今では好きな曲。
一年前に大好きだった人が
今はいない。
人生は山あり谷ありというが、
わたしにとって人生はなんと言い表せるのだろうか。
ああ、まるで金魚鉢のなかにいるようだ。
わたしは金魚の1匹に過ぎない。
わたしを掬おうとしている人間から
逃げて逃げて、また逃げて、
運命なんていう修飾がされた人間に出会うんだろう。
それがいつかはわからない。
わからないから生きている。
そういうものが人生なのかもしれないね。
いつもの道をコツコツと鳴らしながら、
大袈裟に踊るように歩くの。おやすみ。