ひとつ

私は、物を買う行為をする前にある

「物を選ぶ」行為がたまらなく好きだ。

 

じれったい。

誰かを想う瞬間。

自分を想う瞬間。

たまらなく愛おしい。

 

そんな時間が私は好きだと、

読みたい本を選んでいて思った。

 

この間まで、やっと本を読むことから解放されたと喜んでいたのに、少し気になってしまう。

 

夏の終わりだからだろうか。

 

去年お世話になった人とまた仕事できたり、

会えない人に会いたくなったり、

本が読みたくなったり、

1つしかない心がパンクしそうだ。

 

嬉しい気持ちも悲しい気持ちもつらい気持ちも

全部1つの心のなかにある。

それを顔には出さないで、みんな生きてる。

生きるって説明する時、困るのはこれのせいだ。

 

でも、そのパンクが幸福なのかもしれないね。

 

「余裕があるね」

そんなわけないよ。

余裕がないのを見せるのは子どもだから。

私たちは大人になったから、

傷みを見せず、笑って生きる。

 

 

  泣きながらご飯を食べたことがある人は強い

 

 

多分だよ?

きらきらするには悲しみが必要で、

それを飲み込んで乗り越えなきゃいけない。

そのために私たちは、様々な事を選んで

1つの心を一生懸命整理整頓してる。

 

選ぶことは自分を大切にすることかもしれない。