完璧
完璧って皮肉な言葉。
完璧があるから、間違いを恐れる。
邦画を観ると苦しくなる。
日常が時に映画の中に入った感覚に陥る。
音楽を耳に垂れ流すことで、見えるものも
見えないようにしてる。
そんな日常、映画みたいだった。
フィルムに焼き付けるには勿体ない。
平凡が一番汚れていて、一番虚しい。
現実逃避させてほしくて、映画を観てるのに。
だから、わたし、さいきん、
洋画を観るようにしている。
ありえない状況、目に見える愛情表現。
わかりやすい愛の方が素直になれる。
苦しくならない、理想に変わる。
目の前に見えているのもさえも
疑う。私の目が私の目ではないように。
私はいつまでも浮遊している。
本当の反対は嘘。でも、本当の反対も本当。
それは嘘も本当も似たり寄ったりだから。
悲しいことも嬉しいことも
全部自分の中に入ってきて
私を私じゃなくするのが、なんか気だるい。
占いの言葉で励まされるほど
落ちた女に期待なんてしないでほしい。
それはみんな同じ。みんな同じだった。
私だけじゃなかった。みんな言わないだけで。
本当を隠すのが上手だね。
美味しいものを君と食べて、
意味わかんない置物の真似をして
ふざけ合って、手を重ね合わせて
私のこと守りたいって思えばいいのに。
少し早めの五月病になってしまえ。