夜の月

 

地元の駅から自宅まで、

星を見ながら自転車を漕ぐ。

 

月が雲に隠れることなくハッキリと見えた。

 

私は月がハッキリと見えると嬉しい。

 

夜が私を許してくれるような気がして。

 

幸せと不幸せについてふわり考えていた。

まだそんなことを考える歳でもないだろうに。

 

傍から見たら、と言おうとしたが

傍から見てわかることでもない。

 

私にしかわからない感情や考えはある。

そういった類の密を持つのが、

人間の良い所ではないのだろうか。

 

そして大人は皆言う。

 

"幸せなんて続くわけがない。"

 

じゃあ今は?不幸せ?幸せ?

 

人は比較したがる生き物、

もちろん私もその一部だ。

 

"幸せなんて続くわけがない。"

じゃあ何を求めて私達は生きているのか。

 

わからない。

きっと神様でもわからない。

 

ああ、なんて不毛な問題提起だ。

こんなことばかり人は考える。

そしてつまらない励ましの言葉を並べる。

興ざめしてしまうよ、現代社会。

 

幸せなんていう物は、

自分の中にある天秤によって決められるわけで、皆一緒ではないんだよ。

 

だから"幸せになるためには"なんて言わないでよ。

そう考えている時点であなたは幸せになろうと努力をしている。

それこそが幸せであり、

輝くあなたが素敵なんだ!と言いたい。

 

前を向いて歩いて行こうぜ

 

なんて言えないけど、

おいしいご飯食べてる時ぐらいは

スマホ見ずに食べようよ、我が兄弟。

 

 

 

ー 愛しいあなたは今日もわたしを見てくれる