キャラメル

口の中でスルスルととろけてしまった

この感情もスッとお腹に落ちていく

 

あなたは悲しい時、思い出に残るくらい美味しいものを食べなさいと言ったけど、

私はあなたと美味しいものを食べたい

 

そうしたなら、きっとどんなことも

とろけて消えてしまうだろう

 

今日は空がひらけている

青くなくて、少し白んでる

新しい風が吹くということは

こういうことかと思わせる

 

あなたから心配されたいと思っていたけど

なんだかそれはあまり優越感に浸れなかったみたいだ

 

あなたと何かを共有できるほうが

私にとっては幸福だった

 

今日も見慣れた街並みは続いて

少し離れた土地に私は踏み入れる

 

君は私を赤信号なのに引き止められなかったと

1人で嘆いているが、

きっと君が赤信号を渡っていたんだよ

混み合う道路、混み合う愛情なら

私は危ないと思ってきっと行かないよ

だけどね、閑散としている道路、無関心なら

私はスルスルと抜けて行ってしまう

 

そう、君が好きになった女はこんな女

君通りの展開はできないよ

バカじゃなくてごめんなさい

つまらない女なら他に探して

 

私は自分という存在を生活を感情を

楽しみたい、つまらないのは飽きるのよ

 

春を感じる私と冬のままの君

そういうことだったのね